家庭教師の目🌱

プロ家庭教師歴31年のなっきー先生が語る「子どもがのびのび学ぶ天才」になる秘策

「あなたのため」は子どもに響かない?【子育て・自分育て】

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「おなかすいた!」@高山 photo by NACKY

「あなたのためにやってあげているのよ。」
「あなたのためを思って言っているのよ。」

あまりにも散らかっている子ども部屋を
片づけてあげたとき、
手をつけていない宿題を
早くやるよう促しているとき、
食事中の行儀が悪い姿を目にしたとき…

子育てをしている人なら、
ついつい口をついて出てくる言葉だと思います。
私も例外ではありません。
そして大抵は、
本当に「子どものため」を思って言っています。

でも、悲しいかな、
このセリフ、
子どもにはなかなか響かないようです。

確かに我が家でも、
この言い方で、
子どもたちの行動が変わった!
ということは、ほぼありません。

では、どう伝えれば、
子どもの行動は変わるのでしょう?

「あなたのため」ではなく、
その行動をすることによって、
「あなたにこんないいことがあるよ」
というメッセージを伝えるといいようです。

そこで、上の3つのシーンにおける
ポジティブメッセージを、
私なりに考えてみました。

 💢「あまりにも汚いから部屋片づけしてあげたよ!」
→✨「次から自分で片づけやすいように、
   少し子ども部屋整理してみたよ。」

 💢「さっさと宿題やっちゃいなさい!
   自分のためでしょ。」
→✨「宿題終わったら、おやつ一緒に食べようか。」

 💢「茶碗の持ち方が下品!大人になって恥かくよ。」
→✨「お茶碗は指をそろえて持つと、
   すごく手がきれいに見えるよ。」

こんな感じでしょうか。
(もっと素敵なセリフがあったら
どなたか教えてください♪)

頭では分かっていても、
ついつい1行目のセリフが
出てきてしまったりもしますが…

そんなときは、
相手が我が子ではなく、生徒さんだと思って、
(皆さんだったら、お友達のお子さんだと思って、)
一呼吸おいてから言うようにしてみるといいのかな、
と思います。

自戒を込めて。

今回は、先生としてではなく、
母としてのつぶやきでした。