家庭教師の目🌱

プロ家庭教師歴31年のなっきー先生が語る「子どもがのびのび学ぶ天才」になる秘策

スマホは取り上げるべき? その①【イマドキ中高生事情】

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「黄昏時に」@函館 photo by NACKY

私は何十年も家庭教師をやっていますが、
昔と今で大きく違うことがあります。

それは、スマホ」の存在です。

言うまでもなく、スマホは便利な反面、
有害にもなりうるツールです。

中学校や高校の保護者会などに参加しても、
必ずと言っていいほどスマホの問題が
取り上げられますが、
こればかりは先生たちもお手上げのようで、
「これといった解決策がないというのが現状です。」
と正直に説明される機会が増えました。

少し前までは、親がちゃんと管理するべき、
それができないなら最初から与えるな、
という、「親コントロール説」が主流でした。

ところが最近は、
そうも言っていられなくなってきました。

簡単に持たせるな、とは言われても、
今や部活や習い事の連絡手段はほとんどがLINE、
持っていないと我が子の連絡にだけ手間がかかり、
みんなに迷惑がかかってしまう。

では持たせた以上時間を管理しようと思っても、
部活の集合場所の連絡がまだきていないとか、
テスト勉強で分からないところを友達に聞きたいとか、
課題の調べものをするから夜中に使いたいとか、
時間外に使わざるをえない状況が多すぎて
対応しきれない。

いろいろなアプリに制限をかけても、
連絡手段のLINEだけは制限をかけるわけにもいかず、
子どもはLINEを通してYouTubeからWebから見放題…。

我が家にも、中学生と高校生の娘がいますが、
何をやってもいたちごっこ
なかなかうまくいかないのが現状です。

我が子のことすらちゃんと管理できていないので、
偉そうなことは言えません。

ただ、これまでのスマホ対策の数々の失敗経験から、
親の権限で「一方的に」「力ずくで」取り上げるのは、
とても危険だと感じています。

なぜなら子どもはコントロールされると、
余計に反発するからです。

また、素直に言うことを聞く子どもの場合でも、
要求を封じ込めることによって、
後々「依存症」に陥る可能性があります。

子どもの頃、親が厳しくて
ゲームを一切やらせてもらえなかった人が、
大学生になって独り暮らしをはじめた途端、
浴びるようにゲームをやって昼夜逆転してしまい、
大学に通えなくなった 、
という笑えない話もあります。

そこまでいかなくても、
皆さんにもそんな経験が1つや2つ、
あるのではないでしょうか。

→「スマホは取り上げるべき? その②」に続きます。
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