→「スマホは取り上げるべき? その①」からの続きです。
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ある生徒さんの、こんな例があります。
その生徒さんも例に漏れず、
高校生になってもスマホ漬けの生活が続いていました。
お母さんがいくら注意しようが、取り上げようが、
かえって悪循環になるだけで、
全く効き目はありませんでした。
「勉強しない、手伝わない、言うこと聞かない、
スマホ見放題、テレビ見放題、ぐうたらし放題。
この世からスマホなんてなくなればいいのに。」
お母さんはいつも嘆いていました。
ところが高校2年生の秋に、変化がありました。
なんと生徒さん自らスマホを手放し、
ガラケーにしたそうなのです。
いよいよ大学受験生、このままではいけないと、
本人が自分で気づき、自分で行動を起こしたのでした。
今、このスマホ全盛期に、
スマホを手放す決断ができるなんて、
すごいな、本気だな、と鳥肌が立ちました。
もちろん、誰もがこの生徒さんのように、
思い切ってスマホを手放せるとは限りませんし、
うまく受験モードに切り替えられるとも限りません。
目の前でスマホばかり見ている我が子を見ていたら、
うちの子にも自分から離れられるときが
ちゃんと来るのかな、と不安になります。
でも、子どもが本当にやりたいこと、
本気を出さなきゃいけないことに直面したときには、
親にあれこれ言われなくても、
スマホとのほどよい距離感を見つけられるようになるはず、
今はそう信じるしかないのかな、と思っています。
一時期あるゲームにハマっていた高1の長女が、
そういえば最近やっている姿を見かけないので、
あれ?どうしたのかな?と思っていたら、
「私最近あのゲームあんまりやってないでしょ?
とことんやって、飽きるのを自分でを待ってたんだ。
だからこれからも口出ししないでね。」
と釘を刺されました。
親は、特に母親は、口出しするのが仕事、
という側面も少なからずあるのでしょうが、
黙って見守るのも仕事だよなあ、
そして、黙っている方がはるかに難しいよなあ、
と思う今日この頃です…。