家庭教師の目🌱

プロ家庭教師歴31年のなっきー先生が語る「子どもがのびのび学ぶ天才」になる秘策

暗記のコツとは?ただ「暗記しなさい」はNG【中学受験・家庭教師】

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「華やかな季節到来」@近所 photo by NACKY


www.nacky-seven.tokyo

家庭教師のNACKYです。

5月下旬、生徒たちの中間テストシーズンがやってきました。

昨年度中学受験を一緒に乗り越えてきた中1の生徒たちにとっては、
「初めての定期テストです。

緊張してそわそわしている子、
どう勉強したらいいか分からず戸惑っている子、
不安でいつもの元気がなくなっている子など…
反応はそれぞれですが、どの子も、
「小学校とは違うんだな」という空気を感じている様子です。

さて、そんなお子さんに対し、
「これは暗記だから、覚えてしまえばいいだけだよ。」
「なんで覚えるだけなのに、やらないの?」
と言う親御さんが、結構います。

親御さん自身が、暗記が得意だった、
あるいは暗記が苦にならなかった方だと、
なぜやらないのだろう、なぜできないのだろう、
と理解に苦しむかもしれません。

暗記は得意ではなかった、という親御さんでも、
何度かテストを経験していく中で、自分なりの覚え方を見つけ、
うまく暗記科目を乗り切ってきたのかもしれません。

でも、子どもにとっては、その「覚える」が結構難しいのです。

もしも暗記が「覚えてしまうだけ」の簡単な作業だったら、
みんなすらすら覚えられるでしょうし、
暗記メインの科目なら誰もが合格点を取れてしまうでしょう。

でも、実際はそうではありませんよね。

もちろん、中には暗記が得意なお子さんもいますが、
大抵のお子さんは、暗記が「苦手」と思っています。
客観的に、普通に暗記できているお子さんでも、
「暗記は嫌い」と口にすることが少なくありません。

それが「初めての定期テスト」ともなれば、
何をどうやって覚えたらいいのか、
さっぱり分からなくてもおかしくないのです。

ですから、大事なのは、「覚えてしまいなさい」ではなく、
「何を」「どうやって」覚えたらいいかを整理することです。

例えば中1の理科の最初の範囲である植物の単元だったら、
種子を作るか(種子植物)作らないか(シダコケ類)、
種子植物なら胚珠は子房の中か(被子植物)むき出しか(裸子植物)、
被子植物なら子葉の枚数は2枚か(双子葉類)1枚か(単子葉類)、
また、葉脈の形は網目状か(網状脈)平行線か(平行脈)…
と、○✕クイズのようにして覚えていけば、頭に入りやすくなります。

そうやって、まずは「体系的に」理解する。
そして、それぞれのカテゴリーにある代表的な植物を、
資料集の写真や絵(できるだけカラーのもの)を見て、
「視覚的に」確認する。
(もちろん実物を見ることができたら理想的です。)
このようなステップを踏んでいけば、
ぼんやりと「覚えられない…」と思っていたものが、
だいぶ覚えやすくなるはずです。

そして、そのように「体系的」かつ「視覚的」に覚えたものは、
記憶に定着しやすくなります。

ただやみくもに暗記しても、
テストが終わったらすぐに忘れてしまうようでは、
「暗記なんて何のためにするのだろう」
とますます暗記が嫌いになってしまい、
次のテストでもモチベーションが上がりません。
せっかく覚えたのに、もったいないですよね。

大人には難なくできることでも、さかのぼれば、
そこに至るまでにいろいろな努力や工夫があったはずです。

中学生ともなると、体は大人並みになってきますが、
中身はまだまだ発展途上。
できないことがたくさんあって当たり前です。

暗記に限らず、「何でできないのかな…」と思ったら、
ご自分が習得するのに苦労したことを思い出してみてくださいね。

皆さんがテストで力を発揮できるよう、応援しています!

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