家庭教師のNACKYです。
先日、アメリカのセレブ数十名が、
自分の子どもたちを名門大学に裏口入学させたとして、
米FBIに訴追されたというニュースがありました。
アカデミー賞主演女優賞にノミネートされたこともある
有名女優や、企業の最高経営責任者(CEO)、
国際的な弁護士事務所の共同会長なども含まれているそうです。
進学先は、エール大学やスタンフォード大学、
ジョージタウン大学といった一流大学です。
会見したマサチューセッツ連邦検察官の、
「金持ちのために異なる選考基準があってよいはずがない。」
という言葉が刺さりました。
日本でも医学部の不正入試が次々暴かれたのが記憶に新しいですが、
これ、本当に、徹底的に暴いてほしいなと思います。
不正など考えもせず、自力で頑張っている人がほとんどなのに、
親がお金持ちというだけでチャンスに差がつく世の中は、
やはりおかしいです。
そもそも…
不正をしてまで能力以上の学校に入ったとして、
子どもは本当に幸せでしょうか。
自分の実力で入ったわけではないのです。
本人がその事実を知らされていなかったとしても、
入ってからついていけなかったり、後ろ指を指されたり、
つらい思いをするかもしれません。
単位が取れず、結局中退してしまったという話も聞きます。
(ここでも親がお金を積んで
単位を取らせてもらうパターンもあるのでしょうが…。)
よほど鈍感な人でない限り、どこかのタイミングで、
自分の不正入学に気づくはずでしょう。
逆に、自分は努力しなくても親がお金でなんとでもしてくれる、
と開き直っている子どもさえいるので驚きです。
あるセレブのお子さんは、中1から不登校になりましたが、
「私は勉強しなくても海外の○○大学附属の高校
(学費が異常に高い)に親が入れてくれるから、
もう○○大学に確定したようなものなの。」
と豪語していました。(実話です。)
私はセレブの世界のことはよく分かりませんが、
人間、どんなに裕福な家庭に生まれてきたとしても、
一生楽して生きるということは難しいと思っています。
子どもを案じて親がレールを敷けば敷くほど、
子どもから自分で伸びる力を奪っていることになります。
それは後々、本人が一番困ることになるのではないでしょうか。
それに、レールを敷き続けるということは、
子どもの力を信用していないことの裏返しでもあります。
それでは自信も自己肯定感も育ちません。
受験は人生の一大イベントですが、
自分がどこまで通用するかを試すチャンスだと前向きに捉え、
正々堂々と戦って欲しいです。
そして、たとえ不本意な結果だったとしても、
自分に何が足りなかったのかを本気で見つめ直し、
再チャレンジすることも可能です。
別の道で自分を生かすことを考えてもいいでしょう。
長い人生、受験や大学名がすべてではないし、
いくらでも、いつからでも、やり直しできるのですから。
「可愛い子には旅をさせよ」ということわざがありますが、
可愛い我が子だからこそ、どんどん挑戦させてあげて欲しいです。
それはセレブだろうが庶民だろうが、本質は同じはずです。
次回は不正入試を繰り返した中学校の末路を書きますね。
→「不正入試を繰り返した?人気女子校の末路」はこちらです。