家庭教師の目🌱

プロ家庭教師歴31年のなっきー先生が語る「子どもがのびのび学ぶ天才」になる秘策

いよいよ新学期 どうする?志望校【中学受験・家庭教師】

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「我が家の桜もあと一息」@ベランダ photo by NACKY

家庭教師のNACKYです。

新学年になるまであと半月ほどですが、
塾では、中学受験なら2月から、高校受験なら3月から、
「新○年生」としての授業が始まりますよね。

新6年生や新中学3年生は、
志望校を真剣に考え始める時期かもしれません。
明確に、あるいはぼんやりとではあるけれど、
既に行きたい学校がある、という方は、
いいスタートが切れていると思います。

この時期ですので、いわゆる
〈挑戦校〉〈実力適正校〉〈滑り止め校〉
を明確に決める必要はありません。
ただ、挑戦校だけは設定しておいた方が、
確実にモチベーションが上がります。

といっても、現在の成績から
とんでもなくかけ離れた学校を設定するのは、
かえってお子さんのモチベーションを
下げてしまいますので、気をつけてくださいね。
ときどきお子さんの意向や学力をまったく無視して
志望校を決めてしまう親御さんがいらっしゃいますが、
後々必ずといっていいほどあつれきが生まれますので。

むしろ、親御さんは全然高望みなどしていなかったのに、
思いの外成績が伸びたので志望校を見直した、
という生徒さんの方が、伸び伸びと受験を制しています。

小6くらいですと、成長の度合いにはかなり個人差があり、
まだまだ親御さんの言うことを素直に聞くお子さんもいれば、
反抗期真っ盛りのお子さんもいますが、
確実に言えることは、
「本人の意向」がやる気に直結するということです。
受験自体をするかどうかもそうですが、
志望校も、できるだけ幅広く提示し、
本人の意向を尊重してあげて欲しいです。

具合的には、現在の偏差値プラス5~10くらいの学校から、
ご家庭の方針に合っている学校、
ここなら通わせてもいいかなと思える学校を、
5~6校ピックアップします。
学校がピックアップできたら、
学校行事や学校公開のスケジュールを
学校のホームページで調べます。
(現時点ではまだ2018年度の予定が
掲載されている学校が多いので、
4月以降に情報が更新されるのを待ちましょう。)

学校説明会も一度は足を運んで欲しいですが、
お子さんの感覚に訴えるのは
やはり生徒主体の学校行事ですので、
体育祭や文化祭が見学可能な場合は
できる限り連れていってあげてください。

また、普段の様子を見るには、学校公開が一番です。
学校公開でしたら、年に一度の学校行事よりも、
日数も多く、通年やってくれる学校も多いので、
早い段階で足を運ぶことができるというのも利点です。

ちなみに、お子さんがピン!と来るポイントというのは、
本当に、大人には想像もつかないことだったりします。
校舎がきれい、制服が可愛い、先輩が優しそう、
などの理由は定番ですが、
「校内の自動販売機に自分の好きな飲み物がたくさんあったから」
などといった些細な(お子さんにとっては重大な?)理由で
その学校を気に入ったりすることもあります。
(これ、私の生徒さんの実話です。)

理由はなんであれ、
お子さんのお気に入りの学校ができたらしめたものです。
その学校に入れたらどんな楽しいことがあるのか、
親子でイメージを膨らませてくださいね。
お子さんも、今までより日々の勉強に身が入ると思います。

とにかく大事なのは、親御さんのプライドだけで、
「高すぎるハードル」を設定しないことです。
お子さん自身が、これだったら跳べるかも?と思えるような、
「今の力よりちょっとだけ高いハードル」を設定し、
それが跳べたらまたちょっと高いハードルを設定する、
というやり方の方が、はるかに効果的です。

そしてハードルを越える度、
お子さんの自己肯定感は高まっていき、
ハードルを越えること自体がどんどん楽しくなっていきますので、
あとは親御さんがいちいち細かくハードルを設定しなくても、
お子さん自ら伸びていくことができるようになるのです。

これから山あり谷ありの1年が待っていますが、
実りある受験になりますよう、
ブログで情報を発信しながら応援していきますね。