ありがとう大江戸温泉物語♨諸行無常の響きあり【NATSUKIのつぶやき】

「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり」

時代の流れを感じます。

昨年閉園したとしまえん、今年閉館した池袋の東急ハンズ、
来年閉館予定のビーナスフォートなどなど…

コロナが関係したり、しなかったり、理由は様々でしょうが、
そこにあるのが当たり前、と思っていた施設が
次々と閉館していくのは、やはり寂しいものです。

中でも9月に閉館したお台場の大江戸温泉物語は、
いつか娘たちと行きたいとずっと思い続けてきた温泉でした。
2003年3月オープン当時、私は長女出産直後で、
当初は中学生以上でないと入館できなかったので、
いったい何年後に娘と行けるのだろう…と思ったものでした。

月日は流れ、娘たちも大きくなり、
いつか行こう、そのうち行こう、と心の片隅で思いつつも、
もういつでも行けるのだからと先延ばしにしていたら、
「閉館する」というニュースが飛び込んできて、びっくり。
せめて最後に行かなくちゃ、と、
閉館直前になんとか滑り込みで行ってきました。

娘たちとレンタルの浴衣を羽織り、
温泉に入ったり、ご飯を食べたり、お店を覗いたり、
お昼寝したり、足湯につかったり、スイーツを食べたり。
午前中から閉館時刻の20:00まで9時間、
最初で最後の大江戸温泉物語を目一杯楽しみました。

こんな立派な施設が跡形もなくなってしまうのかと思うと…

コロナの影響はあったでしょうが、経営は順調で、
なんとか営業を継続させようと模索していたようです。
そんな中でも閉館せざるをえなかったのは、
東京都から土地を借りられる期間が最長20年で、
契約延長も再契約もかなわなかったため、とのことでした。

なんて融通が利かないんだろう～。

ホームページの『閉館のお知らせ』には、
経営者の無念さがにじみ出ていました。

最近、次女がお台場に出かけた際に、
大江戸温泉物語跡地近くに立ち寄ったところ…

解体作業中だったそうです（涙）。

「祇園精舎の鐘の声諸行無常の響きあり」

こんなとき、いつもこの平家物語の冒頭を思い出します。

跡地に魅力的な施設ができたら、
みんないつの間にか忘れてしまうのかな。

でも、最後に素敵な思い出ができました。

大江戸温泉物語、ありがとう。

家庭教師の目🌱