家庭教師の目🌱

プロ家庭教師歴31年のなっきー先生が語る「子どもがのびのび学ぶ天才」になる秘策

「虫の目」「鳥の目」「魚の目」3つの視点を持とう その③ ~親の心得編~【中学受験・家庭教師】

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「タンチョウの親子」@釧路 photo by NACKY

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家庭教師のNACKYです。

2回にわたり、ビジネスや受験勉強に必要な3つの視点、
「虫の目」「鳥の目」「魚の目」についてお伝えしましたが、
今回は、中学受験をするにあたり、
親御さんはどんなことに注意したらいいか、
「親の心得編」についてお伝えしていきますね。

中学受験を考えるとき、まず持って欲しいのが、「魚の目」です。
魚の目は、時代の流れや社会情勢など周りの状況を読み取る視点ですが、
中学受験業界においても、その状況は目まぐるしく変わっています。
歴史のある私立の伝統校を目指すのか、
斬新な教育方針を打ち出している新興校に託してみるのか、
狭き門だが費用が安く教育面も充実している
都立などの公立中高一貫校にチャレンジしてみるのか、
そもそも中学受験自体をどうするのか。
まずはご家庭の教育方針とお子さんの特性を踏まえた上で、
学校教育の流れをくみ取り、方向性をしっかり決めることが大切です。

そうすると、情報に惑わされず、
必要なものだけを選択していくことができます。
ここがぶれてしまうと、あふれ返っている情報の波に翻弄され、
あれもこれもと欲張ってしまい、親子で息苦しくなってしまいます。
希望の学校に入っていくお子さんのご家庭は、
方向性がしっかりしていてぶれないご家庭が多いです。
一方で、うまくいかないご家庭は、
偏差値の高い学校、有名な学校に入れたいなど、
ブランド志向が強かったり、
お友達が受験するから、周りがみんな受験するからなど、
目的が曖昧であったりすることが多いです。

中学受験をすると決め、方向性も定まったら、次は「鳥の目」です。
鳥の目は、広い視野で全体を俯瞰的に見渡す視点ですが、
お子さんの「現在地」に関しても、客観的な目が非常に重要です。
「この子は本当はやればもっとできる子だから。」とか、
「このときの模試は疲れていて本来の力が発揮できていないから。」などの
「希望的観測」や「言い訳」はできるだけ捨ててください。
条件はどこのご家庭のお子さんも大差ありません。
むしろ万全の状態で模試を受けているお子さんの方が少ないです。
もちろん子どもの可能性は無限大ですが、
お子さんが「今現在」どのぐらいのレベルにいるのかを、
過大評価でも過小評価でもなく、正解に把握しておくことが大切です。

そして、近づいて様々な角度から細かく見る「虫の目」で、
お子さん自身をじっくり観察してください。
小学生は、お子さんによって成熟度が大きく違います。
お子さんが中学受験に向いているのか、
受験を乗り越えられるだけ成熟しているかどうか、
親御さんの意向に合わせ、本当の気持ちを言えずにいないか、
とことん観察し、対話してください。
魚の目でお子さんに合った学校を選ぶことよりも、
鳥の目でお子さんの実力を把握することよりも、
実はこの「虫の目」による「お子さんそのものの観察」が
何より大事だと日々実感しています。

お子さん自身の適性を、
ぜひ「虫の目」でしっかり見極めてあげてください。

3回に渡って、私なりの「虫の目」「鳥の目」「魚の目」について
書かせていただきました。
何かのご参考になれば、幸いです。

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