家庭教師の目🌱

プロ家庭教師歴31年のなっきー先生が語る「子どもがのびのび学ぶ天才」になる秘策

子どもが勉強に集中できる家ってどんな家?【中学受験・家庭教師】

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「素敵なティータイム」@家庭教師先 photo by NACKY

www.nacky-seven.tokyo

家庭教師のNACKYです。

子どもが勉強に集中できる、
勉強に適した家とはどんな家でしょうか。
すっきりと片づいた、
モデルルームのようにきれいな家でしょうか。
それとも、参考書や問題集などの勉強道具が
山積みにされた家でしようか。

私は足かけ30年以上に渡り、
100軒以上のご家庭を見てきましたが、
自分から積極的に勉強に取り組めるお子さんのご家庭には、
共通する傾向があるなと感じています。

それは一言で言えば、「活気のある家」です。
具体的には、人の気配があって、生活感もあって、
でも、どこに何があるかがきちんと整理された家。

ものすごくインテリアにお金がかかっていて、
モデルルームのように、
いや、それ以上に素敵な家もありますが、
あまりにもきれいすぎて生活感のない家だと、
子どもはかえって落ち着かず、
家を汚したり傷つけたりすることを恐れて
のびのびと過ごせなくなってしまいます。
子どもの図工の作品なども、
インテリアの妨げになるのですぐに捨てられてしまい、
子どももだんだん作品作りに手を抜くようになっていきます。

また、誤解を恐れずに言えば、
モデルルームのような家の親御さん(主にお母さん)は、
ブランド志向が強く、我が子の成績いかんに関わらず、
偏差値や学校名を重視しすぎる傾向にあります。
お母さんがステイタスや金銭面を重視して結婚していることも多く
(もちろんそれだけではないとは思いますが)、
ほぼ家にいないお父さんに家事育児の協力をしてもらえず、
夫婦関係が冷えきっていることも少なくありません。
お母さんは、ますます子どもの教育にのめり込み、
子どもは窮屈でストレスをためて、
かえって勉強に集中できない、
という悪循環に陥ってしまいます。

反対に、モノが散らかっている家の子どもは、
やはりどことなく落ち着きがありません。
どこに何があるかも分からない状態なので、
頭のなかもごちゃついていて
整理されていないイメージです。
塾の教材だけでもあふれかえっているのに、
お母さんがよさそうな参考書や問題集を見つけては
たくさん買ってくるので、
子どももどれをやったらいいのか分からず、
結局どれもやらない、なんてことにもなりかねません。
私が伺うと、机の上のモノをよけ、
教材を探すところから始まるので、
貴重な授業時間も無駄にしてしまいます。
家族関係は希薄ではありませんが、
親子間、兄弟間でケンカが絶えません。

きれいすぎる家、散らかっている家、
多少極端な例を挙げましたが、
少なからず、家の状態が子どもに
影響を与えていることは確かでしょう。

整理整頓され、小綺麗にはしているけれど、
生活感がある、活気のある家。
インテリアも季節感のあるものが飾られ、
子どもの写真や図工の作品なども適度に飾られている。
そんなご家庭のご両親はよく会話をしていますし、
家族の距離がとても近いと感じます。
家族間で情報もよく伝わっているので、
子どもと話してもお母さんと話してもお父さんと話しても、
情報にズレがありません。

ここに「ユーモア」が加わると、最強です。
家庭はいつも笑いに包まれ、温かい空気の中で、
子どもは本当にのびのびと、勉強にも趣味にも打ち込めます。

もちろん例外もあるでしょうし、一概には言えませんが、
子どもが少しでも勉強に集中できる環境を作りたい、
という方は、参考にしていただけたら幸いです。

とはいえ、私も偉そうなことは言えません。
素敵なご家庭を参考にしながら、「整理整頓」しなくては…!
と思いつつ、忙殺される日々です(泣)。