子育てをしていて強く思うのは、
子どもは思う通りには育たない、ということです。
お子さんのいる方ならば、少なくとも一度は、
「この子いったい誰に似たんだろう?」
と思ったことがあるのではないでしょうか。
子どもは、ときに「宇宙人か?」と思ってしまうような、
親には想像もつかないことを言ったりやったりします。
この子の発想すごいな。私には全く思いつかない。
コツコツ努力していて偉いな。誰に似たんだろう?
数学が得意で羨ましい。私は大嫌いだったのに。
※これ、つぶやくお母さん多いです(笑)。
こんな風に、自分にはない「いい面」が宇宙人なら、
親バカと思いつつも感心して子どもを眺めることができます。
でも、
どうしてこんなに整理整頓できないんだろう。誰に似たの?
テストの直前なのにスマホばかり。どういう神経してるの?
とにかく要領が悪い。このままで大丈夫かな?
などなど、親から見て「悪い面」が宇宙人だと、
親としては本当にイライラしますし、
なんとかしなければ、という焦りも感じますよね。
私もよくあるのですが、何か言いたくなっても
最近はなるべくグッと我慢するように心がけています。
(グチグチ言っちゃうときもありますが。)
思春期にもなれば、いい意味でも悪い意味でも
「その子らしさ」が出てきます。
親子ですから、顔が似たり部分部分の性格が似たりはしますが、
親子であっても別の人格です。
それはもはやコントロールできるものではないし、
コントロールしてはいけないものだと思うのです。
整理整頓ができなくても、
いざ独り暮らしでも始めたらぜさるを得ないんだから、
ある程度は目をつぶろう。
スマホに時間を取られてテスト勉強がはかどらず、
成績が落ちて困るのは自分。
本当に困ったらテスト前くらいは自分の意志でスマホから離れるはず。
要領が悪くてもやるべきことはやっているのだから、
そのうち「慣れ」でカバーしていくだろう。
親としてできることは、
子どもをコントロールして「変える」ことではなく、
子どもが求めてきたら手助けや助言はしつつ、
子ども自身が「変わる」のを見守ること。
どんなに遠回りでも、自分自身で問題を認識し、
自分の力で解決策を見つけることこそが、
実は自立への近道なのだと思います。
そのためにも、よい面の宇宙人はたくさん誉め、
悪い面の宇宙人はある程度見逃す、長い目で見て待つ、
自分にそう言い聞かせながら、宇宙人たちを見守る日々です(笑)。
親も修行です。
親の皆さん、子育ては大変ですが、一緒に成長しましょうね。